12/21,22 じぇっとおかめ×みきなつみ vol.2 「FIGHT SONG」

個展×弾き語り
Solo exhibition&LIVE
2024年12月21日(土)・22日(日)
11:30〜18:00 *22日は16時まで

シンガーソングライターみきなつみが、イラストレーターとして活動している “じぇっとおかめ” の記念すべき2度目の個展を開催。
自身の楽曲からイメージしたイラストを中心に多数展示予定。
今回は、そんな展示会場にてみきなつみの弾き語りワンマンライブが決定。
その日限りの空間でお届けする贅沢なライブとなります!

◎12/21sat. 15:00〜トークショー開催

【12/22sun. みきなつみ弾き語りワンマン -東京-】
時間:open16:00/start16:30
料金:¥3,500(ドリンク代は頂きません。)
出演:みきなつみ/サポートギター 松川真也

公演チケット:https://t.livepocket.jp/e/3cf0p?utm_source=LINE&utm_medium=social&utm_campaign=368474&utm_content=org

12/6-15「and Hand」点滅陶芸展

舞踏家がつくる陶の世界
TEMMETSU solo exhibition
2024年12月6日(金) −15日(日)
日,月,水 :12-18時/木,金,土:12-20時
休廊:火曜日
☆オープニングレセプション:12月7日(土)18時〜20時
パフォーマンスday ( 無料)
12/8(日), 11(水), 14(土)
14:00/15:30/17:00
10分程度の舞踏パフォーマンス)

【本個展『and Hand』に寄せて】
2020年コロナウィルスの世界的蔓延、緊急事態宜言により、私が表現発表の場の主体としていた劇場が閉鎖され、主宰するB機関の演劇公演が一カ月前に中止。さらに翌年に延期された公演までもが中止となりました。

その期間は自分の表現とその方法について考える、というより考えざるを得ない機会となりました。

舞台はその場限りのその瞬間だけのもの。形の残らないもの。
積み上げてきたものはそこで昇華されるのですが、その前に消えてしまうこともある。
そのことを初めて実感しました。

舞台の演出、製作に追われていた日々の時間がポッカリと空いてしまい、そんな中、何気無く始めたのが陶芸でした。
形に残るもの、形だけが残る潔さ。
同じ表現ながら舞台との相違点、そして共通点。

気づけば身体をモチーフにしたものを多く作っていました。
それは自分がやり始めたこの陶芸は自分にとって全く新しいことではなく、長年培ってきた舞踏を礎にしているのだと思いました。

舞台での踊りは一瞬一瞬で消えていくものですが、陶器としてその瞬間を残す。

「舞踏家がつくる陶の世界」
今回の初個展、お楽しみいただけたら幸いです。  2024年 点滅

点滅 TEMMETSU
舞踏家・陶芸家。
1993年土方巽記念アスベストにて舞踏を始めて以降、国内外の芸術祭への参加、演劇への進出など、舞踏家として精力的に活動している。2021年舞踏活動と並行して陶芸を始める。2023年より陶芸作品のオブジェを製作。舞踏を通して長年向き合ってきた身体をモチーフとした作品が多い。今回が自身初の個展となる。
http://www.temmetsu.link/

 

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11/21-24 Chappy Yarn東京ヤーンクロール・ポップアップ

2024年11月21日(木)〜24日(日)
12:00〜17:00
*最終日は16:00まで
11/23 ニットナイトを予定
詳しくは  Chappy Yarnのinstagramでご確認ください。

「Chappy Yarnの手染め毛糸の展示と販売」
アイルランド、台湾、パリをテーマに染めたカラフルな糸たちに、新しいコレクションが加わります。
メリノ、カシミア、アルパカ、ヤクなど、冬の編みものを楽しく彩る毛糸の展示と販売です。

11/1-10「小屋 へようこそ2」小屋びと三人展

2024111()10()
11:0020:00 木曜休廊 (日曜,祝日は19時迄)
石本光男:画家遠藤宏:カメラマン玉井清:建築家

いつの間にか小屋に魅せられ ひっついた 小屋びと三人。
大好きな 僕たちの小屋に会いにおいで。
小屋へようこそ

石本光男:画家
子供の頃は近所の古い建物や木造校舎を描くのが好きだった。東京造形大学在学中から小屋や家型をモチーフにした立体作品やレリーフ作品を作り始める。
1985年には大学の裏山に原寸大の「傾く小屋」を制作する。
卒業後はしばらく小屋から離れた絵画作品を発表するが、狭山丘陵を散歩中に見つけた小屋に感動して2004年から各地を巡り小屋をモチーフに水彩や油絵を描くようになる。
近年では木片を組み合わせて小屋のオブジェも制作するようになり、作った小屋を並べてはまた絵を描いている。
https://www.instagram.com/jirokobun/

遠藤宏:写真家
幼い頃の私にとってはそこは遊び場で、小学生にもなると薪割りは私の欠かせない楽しみのひとつとなった。
12月の晦日には農具をタワシで洗って一年分の土を落とし、きれいに並べ、その前に鏡餅を飾るのが習わしだった。
残念ながら私が大学生の頃に取り壊されてしまい既にないが、小屋と労働とをつなぐ視点が持てたのは、その納屋のおかげかもしれない。
https://www.instagram.com/endo__hiroshi/

玉井清:建築家
幼少期、田んぼの藁で秘密基地を仲間と作った。多分これが原点。小さな場所は好きだ。建築家となり、住宅設計の中で別棟の小屋を提案する機会もあり、なんとなく母屋よりも面白いなと思っていた時期もある。小屋から豪邸の設計依頼が来ないかと目論むも、一向に豪邸の仕事は来ないとか。そして、6年前から通うこととなる千葉県の房総エリアで、小屋熱再燃。海側の小屋、山側の小屋を見て回る。そして妄想。「一人一小屋」「こやこや話し」「小屋に草」などなど小屋用語なるもの、また、打ち捨てられた廃屋小屋を遊ぶ、「始まりの小屋ビギン」などの活動。
「小屋プロ」を主宰。「小屋やっている人」の称号もあり。
https://www.instagram.com/koya_produce/

 

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10/2-6『Betrayal(背信)』The Theatre Bug公演

作/ハロルドピンター
上演・台本/ 堀口晃一
出演/荒川和美, 堀口晃一, 松田崇

沈黙によって語られる真実
親友と夫婦、
男女
39年間物語
信じ裏切り
とぼけ?
28に出会った3役者
演じます

2024年10月2日(水)〜6日(日)
2,3,4,6日: 14時
5日:14時/18時
チケット料金 ¥3,500
会場開演30です
公演時間過ぎご入場出来ませ
1公演15席程なっおります
予約はお早めをおすすめいたします。

the theater bug(ザ・シアター バグ)instagram
https://www.instagram.com/the_theatre_bug_/

【チケット予約】予約フォーム

9/20-22 塚原茉弓 個展 「静謐」

2024年 9月20日 Fri – 22 Sun
open 12:00 / close 18:00
(初日のみ open15:00 / close20:30

制作中に最も自由を感じる、四角が連続する刺繍。今回はこの刺繍をメインに、空間全体で観に来てくださった方を静寂と安心で包み込む展示にいたします。
塚原 茉弓 mayumi tsukahara
https://www.instagram.com/kokoro._no_.mamani/

せいーひつ【静謐】
静かで安らかなこと。
この静謐なエネルギーを持つ四角形。
万物を包み込み安定させ、形作るパワーがある。

 

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9/6-16 YOUCHAN個展「本をめぐる冒険4」

あゝ華族様だよと私は嘘を吐くのであつた
モノクロームで描く渡辺温の世界と、本をめぐる最近の仕事たち

2024年9月6日(金)ー16日(月・祝)
12:00 〜20:00 休廊 / 12日(木)
15()は小さな読書会開催のため展示観覧は18:00まで

<YOUCHAN最新書籍・展覧会にて先行発売>

編・絵 YOUCHAN
渡辺温 選集
『あゝ華族様だよと私は嘘を吐くのであつた』
盛林堂ミステリアス文庫
解説・長山靖生/カラー口絵・渡辺温
A5判 ハードカバー/240頁/¥3,000(税込)

渡辺温(わたなべ・おん)
明治35(1902)年北海道生まれ。本名温。
大正13(1924)年、プラトン社の映画筋書懸賞に応募した「影 Ein Marchen」が、谷崎潤一郎・小山内薫の選で一等になる。昭和2(1927)年に博文館に入社し、横溝正史編集長と二人で「新青年」をモダン雑誌に塗り替えていった。昭和5(1930)年、谷崎への原稿執筆依頼で神戸に出張中、乗っていたタクシーが西宮市川踏切で貨物列車と衝突、重症を負った後に逝去した。
代表的な作品に「可哀相な姉」「兵隊の死」「赤い煙突」等がある。

盛林堂古本コーナー>
西荻窪の古書店・盛林堂書房さんの古本コーナーもお楽しみください!

小さな読書会>
「オンチャンのことを話そう!小さな読書会」を開きます。
課題作品は渡辺温「可哀相な姉」
・9
15() 18:30~20:00
・定員10名 無料(お飲み物の販売あり)
予約フォームよりお申込みください。
https://shell102.com/yoyaku-2/

課題作品「可哀想な姉」は、新刊『渡辺温選集』にも収録されます。
読書会までに新刊の入手が難しい方や、収録されている本をお持ちでない方は、青空文庫のリンク↓よりお読みください。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000020/card195.html

YOUCHAN (ゆーちゃん)
イラストレーター。1968年愛知県出身。SFと探偵小説界隈に生息中。
主な著書に『金田一耕助語辞典』(木魚庵・文/誠文堂新光社)、『戯曲絵本カラクリ国』(林田ずえ・文/小鳥遊書房)等が、装画を描いた主な本に『ビブリオフォリア・ラプソディ』(講談社)、『台北プライベートアイ』(文春秋)、『横溝正史が選ぶ日本の名探偵』(河出書房新社)、『幻想と怪奇不思議な本棚』(新紀完社)等がある。日本SF作家クラブ、日本古典SF研究会、東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。

 

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<これまでのYOUCHAN個展>
◆「本を巡る冒険」
2020年10月23日(金)~11月3日
◆「本を巡る冒険2」古本タワー再び
2021年11月26日(金)~12月7日(火)
◆「本を巡る冒険3」本の中の綺羅星たち
2023年1月21日(土)~2月4日(土)

8/24-9/1 諫山一也 個展「境界のむこうへ」


824日(土) ー 91日(日) 木曜休廊
12:0020:00(日曜日は19時まで)
休廊:木曜

あなたには、
地表という境界の向こうに何を感じますか・・・

地中には、たくさんの菌類や微生物が巡り
大地を再生させている、と若い頃に教わりました。
自然を歩くときは、その一歩が
何億という組織にダメージを与える、と知りました。

そんな山歩きで遭遇したキノコたちに興味を持ち
コロナ期よりモチーフとして、制作を続けています。
その、微細ながらも強い生命力から生まれる
「妖しく」も「儚い」存在に、魅了される日々・・・

今回、母体ともいえる菌糸にも表現を進め
新たな創作に臨みます。

そう、見えない世界は
貴方のすぐ足もとにも広がっているのです。
(諫山一也)

2021年展示作品の紹介
https://note.com/shell102/m/m6b425ffba26c

2021年5月の個展 ページリンク

2020年グループ展作品紹介リンク

諫山一也
1962 兵庫県神戸市生まれ
1985 武蔵野美術大学工芸工業デザイン科卒業
1990年代中頃より個展・グループ展等で発表
2020 約20年ぶりに作品制作を再開

 

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8/3-18 蓮井幹生写真展「私のネオビンテージプリント」

2024年83()-18(日)
12:00~20:00  (最終日は18時まで)
休廊日:7日(水),13日(火)−15日(木)
レセプション 8月10日(土)17時〜

(3日に予定していましたオープニングは変更になりました。)

目黒にある私の暗室には、今までに撮影した大量のネガとプリントが ほぼ全て保管されている。
先日思い立って、私が40代の頃に制作した作品を引っ張り出して見返した。
当時、私はいつもそこにたまたまあったコップやカトラリー、夕食の食材、 路地に咲く花など身近にあるものを気の赴くままに撮っていた。仕事の撮影でロケに出ても海や川の水面、光の揺らぎや森のマテリアルを その時に手元にあるカメラで、フォーマットなど気にもせずに撮影していた。
そして毎日暗室で現像し、コダックエクタルアやアグファポトリガなどの
クラシックで上質な印画紙に自家調合した現像液で丁寧にプリントしていた。

今回はそれらの銀塩プリントから十数点を選び抜き展示することにした。
デジタルが当たり前になった今、果たして何年も前にアナログで制作した
作品たちは当時と変わらぬ命を今も持ち続けているのだろうか。

写真はプリントされたその瞬間から私の元を離れて旅に出る。

たとえその作品がインクジェットによるものでも銀塩プリントでも同じだが、
その輝きが、時と共に一層増すのはどうも銀塩プリントに思えてならない。
理由は、それらのプリント作品たちを今あらためてここで見つめ直すと、私の当時の想いや記憶などは見事にかなぐり捨てられて、一枚の写真として重みを増し、ただ凛とそこに存在するからだ。

写真とは何か?  記録か記憶か?  アートか否か?  工芸か?
そして何よりも、写真を美しいと感じることってなんなのかを
いまだに私は考え続けている。
吉祥寺駅から散歩するにはちょうどいいところにある 可愛い小さなギャラリーです。ぜひ珈琲でも片手にご高覧いただければ幸いです。
写真家 蓮井幹生

蓮井幹生
https://mikiohasui.com/
https://www.instagram.com/mikiohasui/

1955年東京都出身。
1984年から独学で写真を始め、1988年の個展を機にアートディレクターから写真家へ転向。新潮社の雑誌「03」を始めとするカルチャー系エディトリアルシーンで著名人のポートレイト作品を発表し注目を集める。
1990年代から撮影が続く『PEACE LAND』は作家の世界観の中核を成す作品群であり、作品集の出版を通して継続的な発表が行われ、2009年にフランス国立図書館へ収蔵される。
現在は、長野県茅野市を拠点に作品制作を行う。

【主な活動歴】
2022 個展「詠む写真、とその周辺 −循環と相似形–」 WHYNOT.TOKYO(目黒、東京)
2021 個展「無常花」 WHYNOT.TOKYO(目黒、東京)
2020 個展「For yesterday」 WHYNOT.TOKYO(目黒、東京)
2020 個展「Hidden Landscapes」 WHYNOT.TOKYO(目黒、東京)
2018 企画展「Two Mountains Photography Project 3.0」 ILHAM(クアラルンプール、マレーシア)
2017 企画展「PHOTOGRAPHY NOW」 THE BRICK LANE GALLERY(ロンドン、イギリス)
2013 個展「IMAGINE IN THE LIGHT」COMME des GARCONS BLACK SHOP(ベルリン、ドイツ)
2008 個展「PEACE LAND 2002-2007」spiral(東京、日本)
2002 個展「PEACE LAND 1995-2001」spiral(東京、日本)

【コレクション】
2015 東京工芸大学 写大ギャラリー「GELATIN SILVER SESSION 2007、2008」
2010 フランス国立図書館「詠む写真」
2009 フランス国立図書館「PEACE LAND」

2023年12月 gallery shell102展覧会
「詠む写真 水の循環」蓮井幹生 写真展
https://shell102.com/mikiohasui_yomu/

写真を始めた30代、デザインワークにコンピューターが取り入れられ始めた頃で、デジタルカメラなどまだ姿形もなかった。仕事でも、写真のテイストを決めるのはフィルムとカメラのフォーマットの選択、そしてレンズ。アートディレクターとたくさんのネガフィルムやポジフィルムから、そのトーンを選ぶことから全てははじまる。
まだ仕事としての広告撮影もそんなにあるわけではなかったが、一本の仕事への準備とテスト、そして覚悟が今以上に緊張感を伴っていた。
仕事でも当時はモノクロームの撮影が多く、新聞広告などはとても楽しみな媒体だった。原稿の入稿は一枚の銀塩プリントで、仕上がりをアートディレクターに届けることは最高の楽しみだった。
今でも返却されたそれらの原稿は大切に保管してある。
一方で、毎日空いている時間は作品としての撮影ばかりしていた。その理由は仕事での撮影に備えてのテストやスキルアップのためでもあったが、シンプルに自分の中から湧き出す「写欲」に正直に向き合った結果でもあった。何よりも仕事と作品の間になんの差もなかった。全ては僕の写真であり、自身の写真作法にしたがっていた。
とにかく起きている時間は写真に没頭していた。
まだフィルムも今の五分の一くらいの価格と安く、時間と感材は豊富にあった。

その日は秋刀魚が美味しそうだったので、二尾買った。
夕方、塩焼きにしようとトレーのラップを外そうとした時に、秋刀魚が僕に語りかけてきた。
「ボクをすぐ食べるよりも、先に写真に撮った方が二度美味しいよ」
確かにそうだと内心で納得すると、テーブルの上に黒い布を敷いて、秋刀魚を寝かせた。
僕はライカにビゾフレックスをつけて窓の暗幕カーテンを開け、一枚のレフ板を使って撮影した。
ビゾフレックスのファインダーに写る秋刀魚はもうすでに印画紙に焼かれた時のイメージで浮き上がっていた。
ネガを現像して印画紙にはコダックのエクタルアを選ぶ。秋刀魚の光沢によるコントラストの美しさをできる限り破綻させることなく再現し、そして黒は深海の如く暗くするために、現像はセレクトールソフトとデクトールの二浴現像にした。
翌朝乾燥した印画紙をプレス機でフラットニングした時に、最初の鑑賞者としての僕自身が思った以上に美しく仕上がったプリントを見てまず喜んだ。プリントの喜びとは仕上がりが撮影者のイメージをより上回った時に生まれる。そして益々写真にのめり込むということになる。
秋刀魚は僕によって2度焼かれたのである。

身の回りには様々なモノがあり、外に出れば街には花も植物もあり、仕事の撮影に行けばスタイリストが持ってきた素敵な小物があり、道に落ちているゴミでさえも僕の網膜の上ではモノクロームの写真として認識された。全て黒と白のコントラストに置き換えられて見えている。
生活の中での視界すらも無意識のうちに写真というものに置き換えられていた。
それは、子供がゲームに夢中になるのと何も変わらない。電車の中でも、リビングの食卓でも、学校の机の影でも夢中になってゲームをするのと同じだ。

ひたすら撮って現像して焼き付ける。毎日が楽しすぎる写真の日々だった。だから、そこにはアートとしてのコンセプトも計画性も、その意識すらない。ただその一枚の写真がイメージ通りに、被写体の唯一無二の美しさを僕なりに表現できればそれでいい。それは毎日、画家が手当たり次第にスケッチをするのと似ている。
だが、いつからか(それはおそらくデジタル写真によるところが大きいが)写真はコンテンポラリーアートの重要な表現なのではということに拘り始めた。そして僕はどんどんコンセプトを優先して考えるようになり、一枚の絵画の様なプリントととしての存在感よりも、モニターでの連続するイメージとストーリーを意識するようになった。
そして暗室に入る時間も徐々に少なくなり、今では年に数回しか入らなくなっている。
頭ばかりがどんどんデカくなり、絶えず次の作品のテーマを考えていて、気がつけばココロはどこかに身を潜めてしまっている。
あの秋刀魚は今の僕をどう見るだろうか?なんだか変わってしまったね、と言うだろうか?

僕は初めて自分の手で「作品」と言える写真をプリントした時の感動を今でも忘れてはいない。
しかし、いま取り組んでいるコンセプチャルな作品も大切な僕の一部であり、本能的に制作したい写真でもある。だけど、ここに改めて当時のプリントを見直すと、今では絶対に叶わない工芸的な写真の美しさにハッとするのである。それは、イメージが浮かび上がったと同時に最終的なプリントが見えていたという強さに加えて、前述したように、プリントそのものがイメージを上回ったという結果だと思う。最終的な質感や肌触り、黒の色、それらが表現したかった写真の内容そのものとしっかりリンクしているからこそ、安定した一枚の1作品」として今ここにあるのではないだろうか。
写真がAIというデジタル技術によってますますバーチャルな存在になってゆく。それはそれで新しい写真の価値や役目になると思うが、ひとつ気になることは、イメージの創作が全て人の意識に委ねられると言う点だ。本来、アートの面白さは人のコントロールから外れたところに完成形を見ることだ。写真の美しさは僕だけが生み出すのではなく、露光や現像という過程を含めて化学と自然界の摩訶不思議が生み出すのである。
写真の定着がほとんどインクジェットプリントになった現代、再び過去の作品の様な豊かで変化のあるマテリアルを生み出す感材はもう手に入らない。しかし、それに抗ったところで前進はできない。
だが、写真を撮ると言う行為そのものはデジタルでもアナログでも変わらない。僕はどんなにコンセプトありきの作品であったとしてもブレることなく、カメラで脳裏に浮かぶイメージを正確に現代の技術で表現することが自分にできる写真の基本だと信じている。
この宇宙が包含するすべての「存在」に敬意を表して撮り続け、その美しさの意味をこれからも考え続けていきたいと思う。

蓮井幹生

 

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7/19-28「夢みるTシャツ」宮原清×徳永雅之 夢日記Tシャツ

2024年7月19日(金)~28日(日)
12時~20時(日曜日は19時まで)
木曜日休廊
21日(日)はオープニングパーティーを開きます。
15時スタートです。みなさまお越しください!

ディスプレイデザイナー宮原清と画家の徳永雅之。
ふたりは夢の経験を記録する夢日記人です。
何年ものあいだ描いてきたふたりの夢日記。
条理も不条理も超えたまさにシュールな夢をTシャツに転写します。

2019年7月の第1回目開催からはや5年。
怖く儚く切なく可愛い「夢見るTシャツ」
描かれた夢日記を読んだ時、あなたは夢の住人となり、
夢日記Tシャツを纏った時、あなたは夢の共犯者となるのです。

宮原 清 の夢日記
https://dobochon.hatenablog.com/

徳永雅之の夢日記
https://zuntok.blogspot.com/?m=1

画家・徳永雅之 のサイト
https://www.tokunagamasayuki.com/

Tシャツ価格: ¥4400/1枚
サイズ: S,M,L,XL
送料:2枚まで1回の送料¥350
3枚から送料無料。

「宮原 清の夢みるTシャツ」(8種類)

「徳永雅之の夢みるTシャツ」(8種類)

  

 

 

5年前の夢日記Tシャツ展
https://shell102.com/dream_t/