小山 夏比古は73年から75年、エコール・デ・ボザール(フランスの高等美術学校)でセザールに師事をし彫刻を学びました。写真はその間に撮られたものです。
小山氏は彫刻を学びながら生活のためにいくつかのアルバイトをしています。そのうちのひとつが小学校の子供の世話です。作品の子供たちはアルバイト先のエコール・サンジョルジュの子供達です。
カメラを手にした小山青年に子供達が走り寄ってくる光景が目に浮かびます。
写真を撮られることがまだ楽しくてたまらなかった頃(・・いや、今でも子供にとっては楽しいかな)。
場所取りで友達ともめて突き飛ばした瞬間だったり、大切なガールフレンドをエスコートして、二人の写真を撮ってもらおうと近づいてきた少年のはにかみだったり。
小山氏の写真を見ていると、約45年前に撮った時の小山氏の感覚を共有します。 時間を掴んだ瞬間とでもいうのでしょうか。
会期は明日10日まで。
最終日は少々ですがワインもあります。
小山 夏比古写真展
「 Once upon a time in Paris – 記憶・時間・表象 – 」
8 月10(日)まで
11:30-19:00(作家在廊しています。)