<shell102企画展>
『徳永雅之展 The Scene of Light』
会期:2019年11月9日(土)〜 23日(土)
11:30〜19:00 (水曜休廊)
(初日は15時から 最終日は17時まで)
◎11月9日(土) オープニングパーティ 16時〜
Cian Cianin mini live あり 16:30頃から
徳永雅之のペインティングとドローイングの新作を中心に展示します。
<ペインティングについて>
光をまとった視界のようなもの、それを眺めているように描いています。具体的なイメージを介在させないこと、とりわけエアブラシという道具を使うということは重力や触覚的な抵抗感を消していくことでもあり、それはある意味記憶の中で再生される映像のようなものに似ていることに気づきます。私は明瞭な形が溶け、光だけが認識されたような画面にぶら下がっている現実との接点にこだわっているように思います。
<ドローイングについて>
線描の作品は私の中に内在する、ペインティングとは別の感覚を瞬発力を持って引き出すプロジェクトです。ペインティングの作品には存在しない線描というものを様々なアプローチで追求しようというもので、10年ほど前から続けています。二年ほど前に、通常は線描を目的には使われることのないエアブラシを使ってみたら思いがけない効果とインスピレーションをもたらすことがわかりました。それ以来エアブラシによるドローイングを試みています。短時間の中、紙と手先と脳の中で拮抗するスピード感に満ちた制作は、ペインティングとはまさに対極にあるものですが、不思議とその2つを行き来する時に違和感は全く無いのです。
ペインティングと同じ空間に展示すると別の作家との二人展のように思われるかもしれませんが、これらは作家である私のネガとポジ、雄型と女型を展示していると思っていただければ幸いです。(徳永雅之)
1960 長崎県佐世保市生まれ
1985 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1987 東京芸術大学大学院美術研究科(修士課程)壁画専攻修了徳永雅之ウェブサイト https://www.tokunagamasayuki.com/
ブログリンク
「西安とshell」