「AWAI / 間」10/8,9,10

「AWAI/ 間 」

2022年10月8日(土)9日(日)10日(月・祝)

美術家・半谷 学の新作「傘の骨」を使ったインスタレーション作品と西洋の古楽器「チェンバロ」奏者・平井 み帆の演奏、身体事・喜多尾 浩代と音楽家・Darieのパフォーマンスをお送りします。

美術:半谷 学/チェンバロ:平井 み帆/身体事:喜多尾 浩代/音楽:Darie

美術家・半谷 学は不要なものが抱える「負のイメージ」をアートの力で「美のイメージ」に昇華させることを信念とし、社会から見捨てられたものを独自の技法で蘇らせた材料で作品制作を続けています。今回は「傘の骨」が出現。不要となったビニール傘の骨を使い空間をつくりあげます。痛々しい傘の骨は組合わせることで壁となり門となり空間となり光の道を作ります。

いちど廃棄されたものを作品素材として再生することは、「死んだものが再び息を吹き返す消息を枯木再び花を生ずと云う」との禅の言葉から発想を得ています。それは、此方(現生)と彼方(彼岸)の二つの世界の境にあるものを表現するための発動であり、会場でパフォーマーの皆さまとお客さまと関わらせていただくことで完成する作品を意味します。(半谷 学)


舞台美術:半谷 学
20228人間劇場第四回本公演「トロイ戦争は起こらない」より

<チェンバロ奏者・平井 み帆 × 美術家・半谷 学>
バロック音楽で広く使用されてきた西洋の古楽器チェンバロ。
平井 み帆のチェンバロの演奏と楽曲についての話は必聴です。
鋭さと優しさを持つ半谷作品の内で奏でられるチェンバロの響きを感じてください。

平井 み帆

身体事・喜多尾 浩代と音楽家・Darieのパフォーマンス × 美術家・半谷 学>
「傘の骨」で作られた造形は光を通す塊で、開き閉じる門でもあり、内でもあり外でもある。
喜多尾浩代の身体の知と感覚、Darieの奏でる楽器と身体の響きであるヴォイス。
互いの内と外を行き来しながら半谷作品の中に立ちます。

喜多尾 浩代 (photo by omba)

Darie (photo by 都築 翔)

[日程]
<平井 み帆チェンバロ公演+半谷 学とアフタートーク>

108(土) 14:15開場/14:30開演 

<喜多尾 浩代・Darie パフォーマンス+半谷 学とアフタートーク>
109(日)17:30開場/18:00開演
1010(月・祝)13:30開場/14:00開演
10日は満席となりました。ありがとうございました!

◉各公演¥2500  
◉2公演セットチケット¥4000

[予約申込み]
https://shell102.com/yoyaku-2/
*公演日・お名前・人数・連絡先をお知らせください。

*収録配信を予定しています。こちらは公演とはまた別に撮影、編集をしたものとなります。配信については別途お知らせいたします。

*新型コロナウィルス感染防止のため、マスクの着用・手指の消毒・検温のご協力をお願いします。

美術:半谷 学
チェンバロ:平井 み帆
身体事:喜多尾 浩代
音楽 :Darie
撮影 :鈴木 宏侑
音響 :GOK SOUND
主催・企画:gallery shell102


半谷 学 
HANGAI  Manabu
美術家。社会から見捨てられたものを独自の技法で蘇らせた材料で作品を制作する。やさしいかたちを表現しながら環境問題に対する小さな毒を含ませている。不要なものが抱える「負のイメージ」をアートの力で「美のイメージ」に昇華させることを信念とする。個展での作品発表のほか国内外のアート展への参加、パブリックアートとして各地の公共空間への作品設置、環境問題を楽しく考える造形ワークショップに注力している。
これから参加する企画展は「PAPER:かみと現代美術」熊本市
現代美術館、「萌出・もえいずる」かがわ・山なみ芸術祭2022、「昨日の名残 明日の気配」札幌芸術の森美術館など。武蔵野美術大学大学院終了。
http://www.hangais.com/art.htm


平井 み帆
  Miho Hirai
チェンバロ奏者。富山県黒部市出身。桐朋学園大学ピアノ科卒業。同大学研究科、デン・ハーグ王立音楽院(チェンバロ専攻)修了。有田千代子、ジャック・オッホの各氏に師事。
在学中よりユトレヒト古楽フェスティバルに出演する等、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開する。
帰国後は、北とぴあ国際音楽祭等、主要な音楽祭に出演する他、各地で活発な演奏活動を行っている。また、日本・スペイン交流400周年事業としてアランフェスにてD.スカルラッティを中心とするプログラムのリサイタルを行った。
CDに「イタリアへの夢Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ」(いずれもレコード芸術誌特選盤)、「ブクステフーデ:ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロのためのソナタ全集」(文化庁芸術祭レコード部門優秀賞)等がある。
現在、愛知県立芸術大学非常勤講師、富山古楽協会チェンバロ講師を務める他、兵庫での「本気!通奏低音マスター講座」「わかる!音楽理論講座」、東京での「バロック舞曲講座」、オンラインでの「通奏低音&音楽理論講座」などバロック音楽とチェンバロの魅力を伝えるマスタークラスを行っている。
http://hirai-miho.music.coocan.jp/


喜多尾浩代 
Hiroyo KITAO
幼い頃(5) から ドイツ・モダン・ダンスの系譜の中で踊り始めるが 徐々に逸脱。医科学の領域で博士(Ph.D.)となり 研究を続ける。2001年に海外での放浪的表現活動を体験し、現象として存在する身体ソノモノに興味を持ち始める。現在は、肉体知が突き動かす身体感覚を基点に モノやヒトと交感してゆく表現行為を『身体事』(Shintai-Goto)と名付け、ソロ・パフォーマンスを中心として活動し、国内外の様々な環境で コラボレーションやワークショップなどにも取り組んでいる。
2003年に 第3回 INTERNATIONAL THEATER FESTIVAL: ONE MAN SHOW (Moldova) において 優秀作品賞を、ソロ作品『添い寝アルバイターの眠り』(自作自演) 受賞。
Edge of Nougat』・『そこふく風』・『身体の知覚カラダノチカク』・『蕾膨らむ季節のプロジェクト』などの シリーズ企画公演 パーソナル・ワークショップにより、感覚の種との出会いを通じて 豊潤な時間と空間を紡ぎだす、身体の美しい可能性 について発信中。
https://www.facebook.com/Kitao.Hiroyo.2021
http://www.nsknet.or.jp/~kitao/

Darie(濵田理恵)
音楽家。幼少よりクラシックピアノ、クラシックバレエを学ぶ。
高校時代より、スタジオワーク、ストリングスアレンジなど、ミュージシャンとしての活動を開始。
1989年、ソロアルバム『無造作に愛しなさい。』をリリース。
以後、コトバとカラダのための音楽を育む作曲家・作詞家・歌うたい・ピアニスト・パフォーマーとして、ソロ活動のみならず、CM、演劇、ダンス、テレビアニメーション、子供向け番組など、幅広いジャンルに楽曲を提供している。
また、他のアーティストとのコラボレーションユニットの結成など、精力的な活動を展開している。
近年はファシリテーターとして、アーツ表現セラピスト達と活動。音楽とアートのためのワークショップを定期的に開催している。
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。
雅楽横笛と左舞を長谷川景光氏に師事。
ブログは「Darieの超~お気楽日記」
https://darienonikki.hatenablog.com/